「ジャガイモ🥔」は健康に良い?白米と比較した最新研究が示す驚きの事実!!
最近、アメリカで発表された大規模な研究によって、「ジャガイモ」と2型糖尿病の発症リスクの関係が明らかにされました。
この研究は、約20万人以上のアメリカ人(主に白人)を40年近くにわたって追跡し、「ジャガイモ」の摂取頻度と糖尿病の発症リスクの関係を詳細に調査したものです。
📊 結果の要点
3つの異なるタイプのジャガイモ摂取について、以下のような傾向が見られました。
①【合計のジャガイモ摂取量】
- 週3回の摂取ごとに、糖尿病リスクが5%上昇(HR 1.05)。
- フライドポテトを含めた全体の量がリスクと関連。
②【茹で・焼き・マッシュポテト(非フライ)】
- 糖尿病リスクとの有意な関連なし。
- むしろ、少量摂取ではリスクがわずかに低下する傾向も(図ではU字カーブ)。
③【フライドポテト】
- 週3回の摂取で糖尿病リスクが20%上昇(HR 1.20)。
- 摂取量が増えるほどリスクが直線的に上昇。
🍚「白米」との比較が衝撃的!
さらにこの研究では、ジャガイモを他の主な炭水化物源(全粒穀物、白米など)に置き換えた場合のリスクも試算されています。
| 置き換え先食品 | 糖尿病リスクの変化(週3回分を置換) |
| 全粒穀物 | 🔽 8〜19%リスク低下(特にフライドポテトからの置換で効果大) |
| 白米 | 🔼 リスク上昇(全粒穀物とは逆の効果) |
つまり、「ジャガイモ」や「フライドポテト」を全粒穀物(例:玄米、全粒パン、オートミールなど)に置き換えることで、糖尿病の発症リスクを効果的に減らせる可能性があります。
逆に、「白米」で置き換えると、かえってリスクが上昇するという結果も示されました。

| 食品 | 主な特徴 | 食物繊維量 | GI値(血糖上昇の速さ) | 2型糖尿病リスク(BMJ2025報告) |
| フライドポテト | 高脂質・高カロリー・塩分過多 | 少ない | 高い | 🔼 リスク大幅上昇(週3回で+20%) |
| 白米 | 高精製、ビタミン・ミネラル・食物繊維が少ない | 少ない | 高い | 🔼 リスク上昇(フライドポテトと同リスク・(非フライ)ジャガイモと置換でリスク上昇) |
| ジャガイモ(非フライ)(茹で・焼き・マッシュ) | ビタミンC・カリウムあり、調理法で差大きい | 中程度 | 中〜高 | → 有意差なし(少量なら可) |
| 全粒穀物(全粒パン・オートミール・ライ麦パン、ふすまパン・シュレッド・ウィート(全粒小麦のシリアル)など) | 外皮・胚芽を含み栄養価・食物繊維が豊富 | 多い | 低〜中 | 🔽 リスク低下(ジャガイモや白米から置換で有益) |
※今回の研究では「玄米」は全粒穀物に含めず別途して比較調査され、ジャガイモ(非フライ)とは同等、フライドポテトよりは低い2型糖尿病発症リスクと報告されています。
🇯🇵 日本人にとっての注意点
この研究の対象の約9割は白人であり、普段から白米をあまり食べない欧米型の食生活をしています。そのため、この結果をそのまま日本人に当てはめるには注意が必要です。
しかしながら、日本で現在流通している精製度の高い白米は、糖質が多く食物繊維が少ないため、「血糖値を急上昇させる食品(高GI食品)」とされています。
今回の研究結果を受けて、日本においても白米の過剰摂取や、白米中心の炭水化物摂取パターンが、2型糖尿病リスクを高めている可能性を調査する必要があると考えられます。
🥗 当クリニックからのアドバイス
糖尿病の予防や進行抑制のためには、日々の主食や付け合わせの「質」がとても重要です。
- フライドポテトの頻繁な摂取は控えましょう。
- ジャガイモを食べるなら「茹で・焼き・蒸し」など調理法を工夫しましょう。
- 白米ばかりでなく、全粒穀物(玄米、雑穀、オートミールなど)も積極的に取り入れましょう。


ジャガイモは栄養もある食材ですが、調理法や一緒に食べる食品によって健康への影響は大きく変わります。あなたの食生活、今一度見直してみませんか?
※当クリニックには常勤の管理栄養士がおり、BMI>30以上の肥満症や2型糖尿病、高血圧、脂質異常症でのお食事でお悩みの方にいつでも栄養相談が可能です。
📚 参考文献
Mousavi SM, et al. Total and specific potato intake and risk of type 2 diabetes: results from three US cohort studies and a substitution meta-analysis of prospective cohorts. BMJ 2025;390:e082121. DOI:10.1136/bmj-2024-082121 (文責:杉本一博)