睡眠の乱れを放置していませんか?~無呼吸は心臓病・突然死の高リスク~
🟦 睡眠中こそ、心臓は危険にさらされている
「寝ている間は体が休んでいる」
そう思われがちですが、実際には心臓は一晩中働き続けています。
そして驚くべきことに、
突然死につながる不整脈や心停止の多くは夜間・睡眠中に発生します。
特に問題となるのが、睡眠中の呼吸異常や睡眠の質の低下です。
🟦 睡眠の乱れは“生活の問題”ではなく“命に関わる疾患”
以下の症状、見逃していませんか?
- 大きないびき
- 呼吸が止まる
- 息苦しくて目が覚める
- 日中の強い眠気
- 朝の頭痛
- 夜間頻尿
- 寝ても疲れが取れない
これらの背景にある代表的な疾患が
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。
🟦 なぜ睡眠の乱れが心臓病・突然死につながるのか?
~図で理解:睡眠時無呼吸が心臓病・突然死につながる仕組み~

上の図は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)による「間欠的低酸素」が、
どのようにして心血管疾患へつながるのかを示しています。
🟥① 交感神経の過剰な活性化 → 高血圧
SASでは、呼吸が止まるたびに体は「危険」と判断し、交感神経が過剰に刺激されます。
これにより血圧が上昇し、高血圧を引き起こします。
🟧② 血管のダメージ → 動脈硬化
低酸素状態が繰り返されることで血管の内側(内皮)が傷つき、
- 血管内皮機能障害
- 血管平滑筋の異常増殖
が進行します。
その結果、動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
🟩③ 代謝異常 → 糖尿病
さらに、低酸素は膵臓や脂肪組織にも影響し、
- インスリン抵抗性の増加
- インスリン分泌の低下
を引き起こします。
その結果、2型糖尿病の発症・悪化につながります。
🟥最終的に起こること
これらの変化が重なることで、
- 心房細動
- 心不全
- 心筋梗塞
- 突然死
といった重大な心血管イベントのリスクが大きく上昇します。
🟨 重要ポイント(皆さまへのメッセージ)
👉 いびきや無呼吸は「ただの癖」ではありません
👉 心臓・血管・代謝すべてに影響する全身疾患のサインです
🟦 当クリニックでの対応
当クリニックでは、SASが疑われる方に対して
▶自宅でできる睡眠検査を実施しています。
- 終夜睡眠ポリグラフィ検査(簡易検査)
- 入院不要・ご自宅で実施可能
- 日常に近い状態で評価可能
さらに、精密検査や治療が必要な場合には太田西ノ内病院 睡眠センターと連携し、
CPAP療法など専門的治療まで一貫して対応しています。
🟦 こんな方は要注意
✔ いびきを指摘された
✔ 日中に眠くなる
✔ 朝すっきり起きられない
✔ 夜中に何度も目が覚める
✔ 高血圧・糖尿病・肥満症がある
👉 複数当てはまる場合は、SASの可能性があります。
🟦 最後に
睡眠の乱れは「ただの不調」ではありません。
心臓病・突然死のリスクそのものです。
しかし、
- 早期発見
- 適切な検査
- 適切な治療
によって、そのリスクは大きく減らすことができます。
✔ メッセージ
- 睡眠の乱れを見逃さない
- 自宅検査で気軽に評価可能
- 専門施設と連携した安心の治療体制
「少し気になる」その段階での受診が、皆さまの健康を守ります。
お気軽にご相談ください。
(文責:すぎもと内科・糖尿病内科クリニック杉本一博)